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  • 執筆者の写真Ayumi Kanataga

新潟駅から歩いて行ける全量純米蔵、今代司酒造の酒蔵見学。「新潟の今と古をむすぶこと」

更新日:2020年7月15日


創業1767年の今代司酒造は、日本一の酒蔵数を誇る日本酒王国・新潟において、新潟駅から最も近い場所にある蔵です。また、2006年に新潟県内では戦後初の全量純米蔵となり、醸造アルコールの添加や副原料の使用を一切行わない、数少ない酒蔵となりました。「酒蔵を閉ざすのではなく、オープンにすることで、少しでも多くの方々がよりいっそう地酒に親しめる環境をご提供することに使命を感じ、日々皆さまをお迎えしております」という今代司酒造の酒蔵見学をご紹介します。(※掲載内容は2018年8月時点の情報です)


◆時代の移り変わりと今代司。新潟の今と古をむすぶ


元々、酒の卸業や旅館業を営んでいた今代司が、酒造りに本格参入したのは明治中期。蔵を構えた沼垂地域は、かつて湊町新潟を支えた栗ノ木川により栄えた町で、酒蔵、味噌蔵、醤油蔵などが立ち並ぶ“発酵食の町”でした。時の流れと共に栗ノ木川は埋め立てられ、多くのものが姿を変えていく中で、沼垂の蔵数も少なくなっていきました。そんな古の新潟の面影を今に伝えたい、「新潟の今と古をむすぶ」という思いのもと、今代司は時代の移り変わりと共に生き続けているのです。



◆酒蔵見学は年中無休、無料、おひとり様も可


酒蔵を閉ざすのではなくオープンにする、古の新潟の面影を今に伝える、それが具体的に反映されているのが酒蔵見学です。年中無休(※年末年始を除く)、無料、予約なしで1名から見学可能(※8名以上は要予約)という、誰もが気軽に蔵を訪れることができる仕組みです。


今代司の酒造りについてはもちろん、新潟、沼垂地域の歴史なども蔵人が丁寧に案内してくれます。昔の看板や道具など、歴史を感じるものの展示も貴重です。江戸時代に造られた“江戸蔵”は釘や鉄骨を一切用いず、木のみで組まれたものですが、新潟大震災の時も崩れなかったそうです。また、2010年に半世紀ぶりに復活させたという木桶仕込みの木桶も実際に見ることができます。



◆10種類以上の純米酒をテイスティング


酒蔵見学のあとはテイスティング。専用の冷え升(500円)を購入すると、その時にある全てのお酒を飲み比べることができます。限られた数種類のみであれば、無料の専用プラカップでの試飲も可能ですが、ぜひ様々な種類を試してみてほしいところ。


先述の木桶仕込みや、越淡麗を35%まで磨いた今代司の最高級酒「極上」、贈り物に最適な人気No.1商品「錦鯉」もテイスティングできちゃったりします。お気に入りが見つかったら、スタイリッシュな売店で購入しましょう。


今代司の酒造りと沼垂地域の歴史を知ることができる酒蔵見学。ぜひ一度訪れてみてください。


(取材・文・写真:金多賀歩美)


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